大学院化学応用学専攻博士後期課程3年 上原麻衣子さんが中心になって行われた研究により，カニクイザルの酸性キチナーゼ (Acidic Chitinase, CHIA) は高温条件下で不活性化することなく，キチンとキトサンを効率的にキトオリゴ糖に分解することが解明されました。今回の成果は、カニクイザル CHIA の農業および生物医学目的での応用利用につながる重要な発見です。この成果は、国際学術雑誌 “Molecules”に公開されました。

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頑強なキチナーゼ活性をもつカニクイザル CHIA は，高温条件下でキチンおよびキトサン基質を効率的に分解し，より多くの (GlcNAc)2とキトオリゴ糖を生成した。カニクイザル CHIA は、農業および医療の分野で利用可能なキトオリゴ糖を生産するための有望な酵素である。

論文情報
掲載誌： Molecules 27, 409 (2022).
論文タイトル：Crab-Eating Monkey Acidic Chitinase (CHIA) Efficiently Degrades Chitin and Chitosan under Acidic and High-Temperature Conditions
DOI: 10.3390/molecules27020409
URL: https://www.mdpi.com/1420-3049/27/2/409/htm
発表者：工学院大学 先進工学部 生命化学科 生物医化学研究室
Maiko Uehara, Chinatsu Takasaki, Satoshi Wakita, Yasusato Sugahara, Eri Tabata, Vaclav Matoska, Peter O. Bauer and Fumitaka Oyama