工学院大学先進工学部 生命化学科

天然物医薬化学研究室

自然に学び、世界初の生物活性物質を発見する!

研究室の概要

キーワード 医薬化学、創薬、ケミカルバイオロジー、天然物化学、医薬シーズ探索

私たちは、自然に学び世界初の生物活性物質の発見をめざす研究に挑んでいます。海洋生物や昆虫、植物、微生物は特異な構造を有する有用な生物活性物質を供給し、それらには医薬品などとしての応用が期待される化合物が存在します。独自にフィールドワークで採取した生き物から新規生物活性物質を探索し、それらの生物活性発現機構の分子レベルでの解明に取り組み、応用に繋がる研究を進めています。

研究テーマ

天然からの新規医薬シーズの探索

ヒト培養細胞を用いた独自の生物活性の評価系を活用し、フィールドワークをベースに海洋生物や昆虫から天然由来の新規医薬シード化合物の探索に取り組んでいます。

海洋などの自然界には医薬品のタネになる化合物がたくさん存在します

海洋などの自然界には医薬品のタネになる化合物がたくさん存在します

キヌレニン産生経路を標的とした
医薬化学研究

キヌレニン産生を指標とした評価系により天然由来サンプルや当研究室オリジナルの化合物ライブラリーをスクリーニングし、新規抗がん剤のタネを見出すとともに、その作用機序を解明しています。

未解明疾患の病態解明に繋がる
新規生物活性物質の探索

特異な生物活性を有する化合物の中には、その機能解明が新たな生命現象の解明に繋がることがあります。私たちは、未解明疾患の病態モデルで効果を示す化合物を探索することで、病態解明に繋がる物質の探索を目指しております。

指導教員

大野 修 准教授
専門分野
天然物化学
細胞生物学
ケミカルバイオロジー

最近の原著論文

  • Ohno, O.; Iwasaki, A.; Same, K.; Aida, E., Matsuno, K.; Suenaga, K., et al., Org. Lett. 2022, 24, 4547-4551.
  • Ohno, O.; Mizuno, E.; Miyamoto, J.; Hoshina, T.; Sano, T.; Matsuno, K., Mar. Drugs 2022, 20, 316.
  • Kumazawa, M.; Tejima, M., Takeda, S.; Ohno, O.; Matsuno, K., et al., ACS Med. Chem. Lett. 2021, 12, 211-216.
  • Ohno, O.; Sato, K.; Honma, R.; Chiba, R.; Matsuno, K., Biosci. Biotechnol. Biochem. 2021, 85, 228-232.
  • Ohno, O.; Terasaki, T.; Sano, T.; Hitomi, Y.; Miyamoto, J. Matsuno, K., Bioorg. Med. Chem. Lett. 2020, 30, 127069.

研究室HP